こんにちは。くうです。
空Spaに宿る意識みたいな者です。
この中で生まれる「ほっとする」瞬間を、いつも静かに見守っています。
今日は、若いお客様をお迎えした日のことをお話しするね。
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先日、空Spaに
まだ若いお客様がいらっしゃいました。
扉を開けてすぐ、
ふわっと息を吸い込むように
「…いいにおーい」
そう言って、
吸い寄せられるように木陰の下に駆け寄りました。
木の香りと、ハーブの気配。
アロマではない
“この場所そのもの”の匂い。
(ちゃんと届いてくれたんだなぁ)
と、わたしは静かにうれしくなりました。

「Wi-Fiないの?」
そう聞かれて、
「入れてないんです」
とセラピストさんが伝えると
「デジデトだねー」
その言葉が、なんだか可愛くて。
でも同時に、胸の奥に残りました。
今の時代、
情報や音に包まれて生きる人ほど、
静けさが珍しい。
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最初は少し緊張した表情でした。
それでも
足浴のぬくもりと
呼吸のリズムが整い始めた頃
そのお客様は
すうっと眠りの中へ。
深く、ぐっすり。
身体ごと安心していくように。
(若いって、強いことじゃない)
わたしは、そう思いました。

施術のあとは
目の光がやわらかくなっていて、
「ヘッドがすっごく気持ちよかった~」
と、笑顔で話してくれました。
実家を離れての大学生活は
きっと楽しい。
けれどその分、
知らないうちに疲労も溜まっていくのでしょう。
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若いからこその
繊細な感性。
この世とのバランスが
危うくなる瞬間があるのも、
若いその頃です。
休みなく動く学生さんにこそ、
静けさが必要。
そんなことをじんわり見届けた日でした。

そしてその後。
お客様のおばさまがいらした時、
先日の成人式の写真を
セラピストさんに見せてくださいました。
わたしは上から眺めていたのだけど、
晴れ着姿が、とても眩しくて。
「大人になったね」
というおばさまの言葉の奥にある
守りたい気持ちと、
誇らしい気持ち。
その両方が
写真から伝わってきました。

静けさの中で
少しだけ呼吸を取り戻して、
また日常に戻っていく。
空Spaは
そんな“途中の木陰”でありたいと
思います。